ジャンル問わず雑食読書おすすめ本(2020/8/26-9/5)

オールジャンル雑食

ツイッターで紹介した本について、内容の補足をしておきます。

もし興味がわいた本があれば、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。

なお、新刊では手に入りにくいものや、文庫になって流通しているもの、電子書籍で入手できるものなど、フォーマットは様々です。

また、一部ネタバレを含む内容もありますので、ご注意ください。

「サラダ記念日」(俵万智)

たった31文字で、何故こんなにココロがあたたかくなるのだろう。

発売されるやいなや爆発的な売り上げを記録した大ベストセラー短歌集。わずか31文字でつづられる想いは、発売から30年以上たった現在でも、色褪せることなく、瑞々しさが溢れています。

「おくのほそ道」(松尾芭蕉)

たった17文字で、何故目の前に風景が広がるのだろう。

言わずと知れた俳人・松尾芭蕉の紀行文。1689年(元禄2年)3月江戸を出立し、東北・北陸を経て、9月岐阜県大垣に至るまでの道行きが、随所に散りばめられた句とともに、描かれています。刊行から300年以上たっている本が、今も本屋さんに並んでるって、すごいと思いませんか?

「文学こそ最高の教養である」光文社新書

なんで宣伝媒体をわざわざ金出して買うんだ?というご意見、ごもっとも。でも買うんです。

海外古典作品に新風を吹き込んだ光文社古典新訳文庫の駒井稔氏と翻訳者のみなさんによる作品ガイド。紹介されている作品を読まずにはいられない、読書好きには堪らない一冊です。私的には、ほぼ読んでいるのですが、最後の難関は「失われた時を求めて」です。
光文社新書のホームページにまえがきと目次が全文公開されています。

「岩波新書解説総目録1938-2019」岩波新書

なんで宣伝媒体をわざわざ金出して買うんだ?というご意見、ごもっとも。でも買うんです。

1938年の創刊以降、80年にわたって刊行されてきた岩波新書の総目録。タイトルにある通り、作品ガイドではなく、目録です。宣伝媒体物です。最大の特徴は、刊行順に作品が並んでいる点です。その時々の世相を感じることができる歴史読み物なのです。したがって、買うんです。著者名と書名による索引は付記されていますが、テーマで探すことは出来ません。

ちなみに、講談社現代新書・光文社新書・新潮新書の目録は、電子書籍版が無料配布されています。

「天才」(宮城音弥)岩波新書

時間をかければたどり着ける場所にすごい速さで到達する人を天才だと思いますか?どんなに時間をかけても絶対に届かない場所に到達した人が天才だと思います。

心理学の専門家による天才論。著者は天才を、社会への適応を犠牲にして創造に打ち込む人間と定義しますが、その点を納得できないと、論が入って来ません。みなさんは「天才」をどのように定義しますか?

「相対性理論入門」(内山龍雄)岩波新書

言ってることはわかる。だけど、なぜこんなことを思いついたのかは、どうしてもわからない。とファインマンは言った。

タイトル通り、アインシュタインの相対性理論(特殊・一般)入門書です。理論の理解度を確認するのに最適な難易度だと思います。ちょっと難しいと感じた方には、「ゼロからわかるアインシュタインの発見」 (講談社現代新書)あるいは「アインシュタイン丸かじり―新書で入門」 (新潮新書)がおすすめです。

「大地」(パール・バック)

中国で育ったアメリカ人パール・バックにしか書けない壮大な叙事詩。

生後3か月で宣教師の両親とともにアメリカから中国に渡り、自分は中国人であるとパールバックの代表作。清朝末期中国の貧しい農民・王龍から始まる、三世代にわたる「人と土地」の物語。親から子へ、子から孫へ。受け継がれるものと受け継がれないもの。魂を揺さぶられる作品です。以前ご紹介した「怒りの葡萄」(ジョン・スタインベック)との「土地」の違いを感じてみるのもおすすめです。

「デイヴィッド・コパフィールド」(チャールズ・ディケンズ)

事実は小説より奇なり。文豪ディケンズの自伝的長編。

数多くの作品を遺した文豪ディケンズの自伝的大作。主人公デイヴィッドの波乱万丈な人生が描かれます。血縁者、善人、悪人、様々な人物が、デイヴィッドの人生に絡んできます。その登場人物のキャタクターも、この作品の魅力のひとつです。サマセット・モームの「世界の十大小説」にも採り上げられています。

「すばらしい新世界」(オルダス・ハクスリー)

こんな世界は嫌だと思いつつ、アルファやベータならいいかも、とちょっと思ってしまう。

壜から生まれた子供たちは、徹底的に洗脳され、階級別に、安定した社会の形成に必要な部品になります。個人の自由意志はありませんが、それ以外はすべて整っている、まさにすばらしい新世界です。世界統制官ムスタファ・モンドの考えを否定できますか?

「幼年期の終わり」(アーサー・C・クラーク)

みなさんが思い描いたカレラン(カレルレン)はどんな姿でしたか?私の場合は、巨大なトカゲでした。

圧倒的な力を有するオーバーロードによる地球の支配は、幼年期の終わりを迎えるための序章でした。
未来を描いた作品を読む時に苦労することは、文字を頭の中で上手く画像・映像に変換できないことです。この作品も、「2001年宇宙の旅」も、終盤苦労しました。
初版を「幼年期の終り」、著者が一部手直しを加えた新版を「幼年期の終わり」と表記しているようです。

以上、オールジャンル雑食読書おすすめ本でした。

気になった本はありましたか?

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